発見する器

日常の考察、真実の追求、感性にピンと来たもの、好きな音楽。

水曜日のカンパネラ「私を鬼ヶ島に連れてって」を速攻Get!

 水曜日のカンパネラが好きだ。その最新作「私を鬼ヶ島に連れてって」が本日29日にOTOTOYからリリースされた。29日0時になった刹那、速攻Getしてリスニングした。


水曜日のカンパネラ / 私を鬼ヶ島に連れてって(24bit/48kHz) - OTOTOY

 「千利休」や「桃太郎」といった作品は既にYoutubeで流れており、何度も耳にしていたので新鮮な驚きはないが、やはりいい。特に千利休は、不思議なスピード感があり、テンションが上がる。新茶摘まない詰まらない奴に~などという歌っていて気持ちのよいスラッシュ感漲る歌詞がそこかしこに散りばめられている。


水曜日のカンパネラ『千利休』 - YouTube

 桃太郎はPCエンジン世代、つまり今の30代男性に媚びるような歌詞にも感じられるものの、きびきびだ~んの囀りが不思議と耳に残り、気づいたら鼻歌を歌っているというリフレイン。


【最速レポ】2014年9月3日『桃太郎 / 水曜日の視聴覚室vol.2』 (会場:WWW ...

 エンゲルやドラキュラなんかは思わず笑ってしまった。血ー吸ーたろかーだって。なまじ聞き惚れるほどの神々しい旋律なものだから、そんな歌詞でも美しさを感じてしまい、その作用の結果、悔しさと愛しさとせつなさと心強さが力強く育まれる。

 彼女らには、「シネマジャック」あたりから、方向性はコレで行くぞ!という強い決意を感じるな~。

 それはそうと、水曜日のカンパネラがつくる音楽には様式=外殻にこだわり、狭義でのコンテンツをなくした、というか意識的にゼロにしてしまったようなところがある。この場合、すなわち曲と歌詞という関係にあたるが。この感覚には既視感が。そう、御大・木下古栗と同じような、良い意味での空虚さを感じるのだ。そう言えば、どことなく言葉遣いも似ているような…

 

金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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