三浦瑠麗さんのこのツイートに対して「よくわからない」という意見が多かったので、がんばって読解&リライトしてみた。
新型コロナが「有事」ならばやるべき医療体制の組み直しをやらず、平時と有事のあいだのグレーゾーンの質を判断してそれに対応する能力もなく、偽りの解としての竹槍精神的な自粛要請に飛びつく政治を目の前に、日本人が後世振り返るべき参照地点としての現在、緊急事態宣言発出に反対しておきます。
— 三浦瑠麗 Lully MIURA (@lullymiura) 2021年1月2日
まず分解してみた。
- 新型コロナが「有事」ならば
- やるべき医療体制の組み直しをやらず、
- 平時と有事のあいだのグレーゾーンの質を判断してそれに対応する能力もなく、
- 偽りの解としての竹槍精神的な自粛要請に飛びつく政治を目の前に、
- 日本人が後世振り返るべき参照地点としての現在、
- 緊急事態宣言発出に反対しておきます。
複雑な構文に見えるが、要は「今は緊急事態宣言発出に反対する」というのが論旨のよう。
難しいのは、「ならば~」に続く3つの文の関係性、係り受けだろう。
ここをさらにかみ砕いてみる。
- やるべき医療体制の組み直しをやらない
- 平時と有事のあいだのグレーゾーンの質を判断してそれに対応する能力もない
- 偽りの解としての竹槍精神的な自粛要請に飛びつく
- (そういう)政治を目の前に
これだけ読むと政治批判に読める。ただ、問題なのは、ここでいう「政治」とは、「政府」なのか「一都三県」なのか、それぞれの責務を知らないとよくわからないことだ。
普通に考えると、「緊急事態宣言発出」を要請しているのは一都三県なのだから、「緊急事態宣言発出」に反対するということは一都三県に対して反対、つまり前述の政治批判は一都三県に対する批判と読めるだろうか。
ここからは自分なりの解釈だけれども、
- 一都三県の知事たちは「新型コロナは有事。緊急事態宣言発出を要請する」というけれど、
- あなたたちは
- コロナに対応した医療体制を整えてないし、
- どこから有事なのかちゃんと判断したり対応したりもしてないやん。
- それに、全然間違っている自粛要請に飛びついたりもしてるよね。
- そんなやり方を見させられたら
- 緊急事態宣言発出には反対しますよ。今はね。
- 一応言っとくけど、「今」って、日本の人々が後々この出来事を振り返ってあーだこーだ言う「タイミング」でもあるんだからね。「このときに判断ミスった」とか後でなるかもしれないんだから、そのこともよく考えて反対しておくよ。
っていう感じになるのか…?
やっぱりよくわからないってばよ。